March 2002
生まれて初めて、美容院に行く。
生まれて初めて、カラーリング。
生まれて初めて、仰向けで洗髪。
生まれて初めて、髪切ったのにひげ剃らない(いや、ガキんちょのときは剃ってねえ)。
生まれて初めて、
スタイリストさんに藤木○人の写真を見せながら「こんな感じにしてください」と告げる。
そして生まれて初めてのWeb日記はここから始まる。
Yと二人で卒業旅行。原付で。目指すは四国は松山!
朝11時、メーターの「8704.1km」をメモし、九大を出発。
国道3号線を走る。
めかり公園で遊んだ後、下関で「ふく天丼」。安くてうまい。
夕方5時、山口のパトカーの中で
青い紙
をもらう。
真っ暗になってから広島に到着。かなり走った!トラック恐ぇえし...
ナガレカワのカプセルに泊まることにする。ナガレカワは中洲と親不孝をまぜた感じ。晩飯は定番のお好み焼き。ビール一杯で眠くなる。
朝から雨。まずは原爆ドームを見学。薄暗い曇り空が、やけに悲しい。
尾道まで2号線をひた走る。
尾道に来るのは3回目。雨は上がった。この町並みの独特の雰囲気は好き。尾道3部作はいつか全部見ようと思う。うちにビデオないけど... 昼飯は尾道ラーメン。
一応のメインイベント、しまなみ海道を渡る!車が走る道とは別なので気持が良い。車であっという間に渡ってしまうより、たぶん楽しい。写真撮りまくり。
夕方、今治に着く。のんびり渡ったのでけっこう時間かかった。温泉に入る時間があるのか気になる。松山を目指し峠を越える。この峠は走りやすい。バイクならもっと楽しいだろうけど、原付でも十分。
松山着、道後温泉本館へ。「千と千尋」の屋敷みたい。。温泉自体はフツーの風呂じゃんと思ってしまった。走り疲れた体にはとても気持良かったけど。偶然、道後温泉祭りやっててラッキー。
原付で松山観光港へ。湯冷めするぅ〜。
港に着き、フェリーへ乗り込む。けっこう空いてた。のんびり語る体力もなく爆睡。
朝5時、小雨の小倉に到着。後は家に帰るだけだ。
行きの3号線を避けたつもりが、途中で合流。一車線でトラックが抜いてくるときは、死ぬかと思った。
途中で朝マック。Yと「三都主」の話で爆笑。
ゴールはなぜかマルキョウ貝塚店。
びしょびしょなので、さっさと家に帰りたい気持ちでいっぱい。
総走行距離=576km。(ちなみにYの原付メーターで。俺のは壊れて回ってなかった...)
Kの引越しを手伝い、冷蔵庫をもらう。ありがとう!
スーツを着るのは久々。ネクタイの結び方はきのうWebで調べた。
準硬の現役が胴上げしてくれた。修士ではろくに顔出してないのに...ありがたい。そのうち練習に顔出すね。
夜はYと二人でしみじみと飲み。あぁ、みんな新しい生活が始まるのね。
朝、予定通り起きる。Yを見送った後、 10時のレールスターで出発。俺も頑張んなきゃな。
学会発表を聞くのはそこそこにし、明日の発表に備え、早々と寝る。 が、学会行ったのに、Hと二人で飯食うとは寂しいぞ!!
発表はまずまず。部屋が暗くて反応はいまいち分からない。「実際の”物”を考えているのか?」という予定通りの質問に、「特にないけど、どーたらこーたら」と予定通りの答え。
「河の蛇行」の話があった。W君がこの前話してた稲岡・高安モデルとは全く違う話。W君に教えてあげよう。
琵琶湖の近くに宿をとる。遊んで帰ろう。
朝、いしやま駅から ぜぜ駅までの一駅分を、琵琶湖畔を中心にひたすら散歩。快晴!気持いぃー!! 初めての琵琶湖を満喫。
京都に移り、まずは清水寺。修学旅行以来。周りでも、「あー、ここ来た、来た!」、「あー、ここは、あのとき......」の類の声が絶えない。どうやら、リピーターだらけらしい。既に葉桜も見えるが、すばらしくきれい。
続いて銀閣寺。ここは初めて。銀閣自身はどーでもよくって、庭がきれい。特に苔。日本人は苔が好きらしいけど、俺も日本人だな。それにしても、銀閣が「銀色」だったら、気持悪いだろな。塗らんで正解だろ、絶対。
哲学の道を歩く。人が多い。哲学してる場合じゃない。桜が満開!!どこまで行っても桜、桜、桜。それでも飽きることなく、ひたすら歩く。春の京都はいとをかし。
京都の地下鉄、 初/体/験/。 ホームのドアに驚く田舎者。写真撮ろうと思ったけど、やめた...
ちょっと遊びすぎた。時間が無い。
さあ、京都駅から、フェリー乗り場の六甲アイランドまで急がねば。。。
<<新快速>>
に乗って、うまく接続があれば、ギリギリでフェリーに間に合う計算。いちかばちか乗るしかない。 っと、飛び乗った電車は、
快速だぁ〜ということに気付いたのは、大阪の手前。この時点でアウト確定。大阪でも遊んで行けということに違いない。大阪のカプセルで一泊。
大阪駅周辺、俺よりゆっくり歩いている人はいない。駅の電話で、フェリーの予約やら、歯医者の予約取消やら、ごそごそしていると、サラリーマンのおじさんが、「にいちゃん、行くとこ、分かる?」と声を掛けてくれた。「ありがとうございます。大丈夫です。」いい人だ。
大阪城へ。大阪城ホールの前には、女の子ばかり。どうやらコンサートらしい。広げてあったアイドルのポスター見て「あー、見たことある。」と思ったけど、名前は出てこない。自分が名前を知ってるか知らないかも分からない......
大阪城は自分が見たお城の中で一番かっこいいと思った。
大阪ゆうたら通天閣やろ!!と思い、新今宮へ。と、こんなところに
キャナルシティー がぁ〜しかもジェットコースターが巻き付いてるぅー。こんなの大阪じゃねえーー!! と、思ったけど、きっと中洲を訪れた人もキャナルを見て「こんなの中洲じゃねえーー!!」と思っているに違いない。
早々とフェリー乗り場へ。。。。
フェリーに乗る。「女性専用」の札が見えず部屋に入ろうとし、恥をかく(が、すぐにかき捨てる)。
おじいさんと隣になる。毛布を持って来てくれたやさしいおじいさん。このおじいさん、実は
とんでもなくすごいじいさんだった!!
じいさんと仲良くなり、いっしょに晩飯。フェリーで風呂に入る。快適。
フェリーの中で朝を迎える。 それまで話してなかった大学生風のにいちゃんとようやく話す。 九工大の機械系だった。 粉体 は、機械系で4本柱の一つ(どーゆー数え方か知らないけど)と言うので、驚く。 物理だけじゃないんだ。友達になった(はず)。
じいさんと話の続き。このじいさん、車で日本中を旅するのが趣味。なんと
84歳!!
寝床は車の中。
「これも何かの縁ですな」とじいさんは言う。全くその通りだ。もしおとといきちんと新快速に乗っていたら、このじいさんとは会っていなかった。もしかしたら、素敵な女性と出会い、あーなって、こーなって、きゃはははは。。。なんてことになってたかもしれない。
家が福岡だと告げると、送ってくれるとおっしゃる。
というわけで、じいさんの車で我が家へ。
さらに「春休みは?」と聞かれ、「鹿児島に帰る」と答えると、「いっしょに乗って行かんか?」ということになった。というわけで、明日はじいさんと鹿児島へ。明日朝9時に箱崎駅で待ち合わせの約束。
朝、7時半、じいさんの電話で目が覚める。既に家の近くにいるという。相手が早起き民族であることをすっかり忘れていた。
じいさんの車で鹿児島へ向けて出発!!
じいさんの話の続き。
若い頃、満州で捕虜になるが、無事生還。国鉄を定年後、北陸の高速道路で働き、退職後は車で旅行生活を続けている。初めは奥さんもいっしょだったらしいが、ここ4、5年は一人旅をされているらしい。毎日携帯で奥さんに電話なさっている。
それにしても元気なじいさんだ!!
サービスエリアでいっしょに写真を撮った。
昼過ぎ、実家まで送っていただいた。前に松山で買ったお菓子を、予定を変更してじいさんに上げる。さらになぜか持っていた自分の別刷り(Percolation Analysis of Clusters in Random Graph)
にお礼を書き、「こんなのもらってもしょーがないと思いますが」と言いつつ、
絶対しょーもないよと思いつつ、
手渡す。(きっと、そのうち、価値が出ます!!)
お互い連絡先分かってるから、またいつか会えると思う。