電磁誘導

コイルの中を貫く磁束が時間的に変動すると,コイルの中に起電力が生じ電流が流れる。この現象は電磁誘導とよばれ、 1831年に英国のマイケル・ファラデーと米国のジョセフ・ヘンリーにより発見されたものであるが、同様の現象は1824年に 仏国のアラゴによって観察されている。生じた起電力は誘導起電力とよばれる。 閉じたコイルに発生する起電力は、その中を通る変化率に比例することがファラデーにより発見され、 ファラデーの法則とよばれる。この法則は電磁気学の基本法則の一つである。 磁束の変化は、磁石を動かす、コイルを動かす、あるいは磁場を作り出しているコイルの電流を変える、など 色々な方法で作ることができる。発電機は、電磁誘導を利用したものである。
磁石をマウスで動かして,コイルに電流が流れる様子を観察しよう。