基研研究会2011
非平衡系の物理 -ミクロとマクロの架け橋で発表しました(2011年8月18-20日)。
原田佐々公式のフォッカープランク方程式を使った研究、山田一雄,吉森明
24aTG-7 | 「イオン周りの溶媒の速い回転緩和」 | 九大院理、植松勇一郎、吉森明 |
24pPSA-41 | 「壺モデルにおける自己平均性の破れと線形応答」 | 九大理,東電大理工B,野口慎平,吉森明,小田垣孝B,松井淳 |
26aPS-17 | 「荷電剛体球系の固液相転移」 | 京大エネ理工,九大理A、吉留崇,吉森明A |
26aTD-1 | 「自由エネルギーランドスケープ描像に基づいた剛体球系の緩和時間」 | 九大院理,京大エネ理工A,東電大理工B,浴本亨,吉森明,吉留崇A,小田垣孝B |
80年代に盛んに研究された電子移動の研究は、 垣谷・又賀(KM)理論が中心的な役割を果たしたと言える。 それは、当時Marcuの理論で説明できなかった実験結果を、 新たな視点で説明しようと試みただけでなく、 電子移動反応自身の大きな概念的理解につながっていった。 さらに、それらの理論的な理解は、電子移動だけでなく、 活性化過程一般に拡張できる広がりを持っている。 この講演では、特にガラス転移の研究に応用した例を紹介する。 ガラス転移は、液体粒子のジャンプ運動が重要な役割を 果たしていることが、最近の研究で分かってきたが、 ジャンプ速度の分布を考慮したトラッピング拡散モデルが、 ガラス転移を説明する有力なモデルとして提唱されている。 このジャンプ速度の分布に電子移動の理論を応用して、 トラッピング拡散モデルの微視的基礎付けが出来ることを示す。
第48回高分子討論会(新潟大、10月6日)
小田垣、吉森、樋口、松井 ”ガラス転移点近傍のジャンプ率の微視的導出および
モデル2原子分子過冷却液体の回転緩和”(招待講演)
Workshop on Glass Transition, Trieste, September 15--18, 1999
T. Odagaki and A. Yoshimori ``Microscopic Derivation of Jump
rate
Distribution and the Glass Transition"