- 今年は、プリントのはじめに「仮定」と「結論」を書いた。
特に仮定が重要だと思い、この様にまとめた。
思ったより効果をあげなかったが、書かないよりはましだったと思う。
効果が上がらなかったというのは、毎回書いていたので、
慣れてしまい、あまり強調されなかった。
しかし、最初にまとめてあると、後で見る時便利だし、
重要性は分かってくれたと思う。
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今年は、宿題の他に質問を採点した。
30点満点で配点が少なかったので、結局3人しか出してくれなかった。
採点がきびしすぎるという意見もあったが、
あくまで理解度を試すために行うので、
理解度が分からなければ、少ない点をつけるしかない。
むしろ、1つの質問の満点を60点ぐらいにする方が良いと思う。
あるいは、何点かは、必ず質問を出してもらうようにするのも、
良いかも知れない。
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授業の構成は去年と同じだったが、良かったと思う。
やはり役に立つ内容を考えると、ブラウン運動を軸にするのが1番良い。
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去年の反省に「具体例が重要」とあったので、
今年は具体例をたくさん入れた。
4.時間相関関数、8.時間反転対称性、
10. ブラウン運動の微視的導出 (森の理論)以外は、
すべての章で具体例を挙げた。
これは良かったと思う。
例外の3つの章については、アンケートで、
10が難しいと感じる人が多かったので、
少なくとも10には入れるべきだった。
- 講義のレベルは、去年の反対で前半優しく、後半は難しかったようだ。
後半の内容を少し考えた方が良いかもしれない。
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概念的な説明が足りないと感じる人が、
前半のアンケートで4人、後半に1人いた。
おそらく抜本的な改革が必要だ。
なぜなら、式の計算ばかり追えても、ほとんどの人は役に立たず、
必要なのはむしろ概念的な理解だと思う。
思いきって式の計算は宿題にまわし、
概念的な説明を詳しくやる方がよいだろう。
式の計算は、1人で何も見ずに出来るところまで、授業中に説明すれば、
後は全部宿題にする方がきっと良い。
- 具体的な内容として難しいとアンケートに答えていたのは、
前半では、第2種揺動散逸定理と時間相関関数、
後半では、森理論だった。
前半は、概念的な説明が足りないのが原因だったようだ。
後半は、多くの人が難しいと感じていた。
例を挙げるのが1つの解決策だと思う。
線形応答(パワーロス、分散関係)もとても難しいと答えている人がいて、
案外わかりづらかった様だ。
昨年のアンケートにも出ているので、注意する必要がある。
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久保公式は今年は線形のランジュバンで説明した。
去年より分かりやすかったと思うが、少し単調だった様だ。
もう少し工夫が必要。
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プリントに載せた計算を授業中に理解してもらうかどうかは、
何時も悩ましい問題だ。
今年は、授業中の完全な理解を目指したが、やはり無理だった。
実際、たとえ、それが出来たとしても、授業中式を追うばかりで、
概念的に分かることが出来なくなるので、良くない。
アンケート(その二)集計結果
にも書いたが、授業中は、概念的な説明を中心にして、
計算は宿題にまわすべきだと思う。
プリントもその様に作るべきだった。
- 図をもっとプリントに入れてほしいという要望が、
今年もにあった。
- 宿題は、
レポート(宿題)の反省
にも書いたが、問題にむらがあって失敗した。
今年ぐらいの難易であれば、配点を2/3ぐらいにすれば丁度良かった。
- (平衡系の)統計力学は、またまた今年も説明不足が指摘された。
毎年出来ているので、真剣に考えなければならない。
準備する時に平衡系の統計力学を使うかどうか、良く考えれば、
少しは違うかも知れない。
- 今年は風邪で1時間休講にしたので、最後のおまけは、
出来なかった。
それと関連して、おまけをしないのだったら、9月の授業を止めて、
7月に1回補講にして終わりにして欲しいという要望が有ったので、
そうした。
来年度からは、制度的にそうなるようだ。
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今年は、化学の人が2、3人、そして総理工の人が来てくれた。
毎年来ている生物の人と、工学府の人は今年は来なかった。
受講生の皆さんへ
今年でこの講義は4年めになりますが、まだ反省する点が多いです。
しかし、アンケートで総合的に満足と非常に満足が例年よりも多かったので、
とても嬉しかったです。
また、感想を聞かせて下さい。
半年間聴いて頂いて、有り難う御座いました。