2001年度前期 非平衡物理学 授業の反省
反省
- 今年は順番を変えて、ブラウン運動を軸に講義を構成した。
これは割と良かったと思う。
ただし、線形応答は時間が少なく、宿題を選んだ人も少ない。
重要な無い様なので、ブラウン運動で説明するのは良いが、
検討の必要あり。
-
具体例が重要。
少なくとも各項目に1つは具体例を入れるべきだ。
具体例は、概念や定理の理解を深めるし、また使えるようにもなる。
アンケートでも強い要望が出ていた。
- 講義のレベルは、前半少し難しかったが、
後半解決したようだ。
ここでも具体例がポイントであろう。
-
全体の流れが分かり難いとアンケートで言われた。
全体図だけでは工夫が足りなかったようだ。
-
結果に対する考察も足りないとアンケートに書かれている。
これも検討する必要がある。
- 板書は字が大きく過ぎるという意見がアンケートにあった。
大き過ぎると、黒板をたくさん使う事になるので、
ゆっくり見ていられない様だ。
授業時間前に独りで来て、板書の試し書きをして、
大きさに気をつけるべし。
また、アンケートの意見より、黒板に番号をつけるようにしたが、
良かった様だ。
- 具体的な内容としては、線形応答が時間が少なくて、
分かりづらかった様だ。
輸送方程式は、時間を例年の倍かけて、具体例をじっくりやったが、
アンケートには成果が現れなかった。
-
プリントは図を入れてほしいという要望がアンケートにあった。
去年もあったが、今年の方が数が多い。
出来るだけ図を印刷する工夫が必要だ。
- 成績評価の仕方は、旧年と比べても適当だった。
配点もちょうどよかった。
- (平衡系の)統計力学は、去年の反省でも出ていたのに、
今年もアンケートで指摘されてしまった。
だいたい、去年の反省を全然読んでいなかった。
何の為に反省をまとめているのか分からない。
とにかく、(平衡系の)統計力学の問題はまじめに考える必要がある。
- 今年は最後の時間に不可逆の話をした。
1昨年とほぼ同じ話をしたが、分かり難かった様だ。
もっと工夫が必要。
1回目のアンケートで、最後の時間にやるリクエストを取るのは、
今年も良かった。
- ホームページは、
アンケートによると、結構見ているようだったが、
「授業ノート」は手間の割に効果が薄いので止めるべきだった。
受講生の皆さんへ
今年はこの講義を初めてからもう3年になるので、
かなり要領の得た授業が出来たと思っています。
また、感想を聞かせて下さい。
半年間聴いて頂いて、有り難う御座いました。
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