まず最初にアンケートに協力してくれた人達に感謝致します。 さらに、アンケートの集計をして頂いただた物理事務の樽本さんに、 この場を借りて御礼申し上げます。
以下に示すアンケートの結果は、6月19日現在の結果です。 まだ、締め切っていないので、提出されていない方は、 どんどん提出して下さい。
集計結果の後に下線を引いてコメントを書きました。 その下に書いてあるのは、アンケートにあった意見です。 ホームページで公開不可、としたものは無かったので、 全員掲載しました。 (掲載に関して間違っていたら至急連絡して下さい。) 下線の上に私の回答があります。
1:難しすぎる。 | 2:少し難しい。 | 3:少し簡単。 | 4:簡単すぎる。 | 5:適当。 |
4 | 12 | 0 | 0 | 8 |
「2:少し難しい。」が「5:適当。」を上まわっています。 やらないといけない事は決まっているので、内容を減らすわけにはいかないのですが、 もう少し考えてみます。
もっと簡単にしてほしいです
レベルの問題は難しいですね。 説明の仕方でもかなり改善するかもしれませんので、いろいろ工夫してみます。
時折難しいと感じる部分もありますが、 補習できちんとケアしてくださっているので非常に助かっています
補習が役に立ってうれしいです。 ただ、補習に参加しないと授業についていけないというのも困りものなので、 授業一発でうまく説明できると良いのですが。
おそらく、私がまだ統計力学の考え方に慣れていないから
この方は、「1:難しすぎる。」を選んでコメントしてくれました。 「慣れていない」というのは、 授業が難しすぎるのが、私のせいではないと言ってくれているわけですが、 やはり、授業のやり方にも問題があるのでしょう。 「統計力学」を始めて1年しか経っていないのですから、慣れていなくて当然です。 慣れていなくても分る授業をしないといけないでしょう。 そういう意味で申し訳ありません。 何とか説明を工夫してしくしかないのでしょうね。
対症療法としては、とりあえず問題を解ける様にして下さい。 授業を聴いていていろいろな疑問が湧いてきて、 はっきり言葉にできるような疑問ならば良いのですが、 何となくしっくりいかないという感じが「慣れない」感じだと思います。 とりあえず、その感じはどこかに大事にしまっておいて、たくさん問題を解いていれば、 そのうち慣れた感じがしてくると思います。 問題を解くのはつまらない、嫌いだという人は、自分の疑問をとことん考えるというのも方法です。 まず、もやもやとした感じを日本語にしてみる。 うまく出来たら、その時点で私の所に聞きにきて下さい。 もちろん、もやもやしたままで来来てもらって結構です。 そこまでしなくても、疑問をどこかに書き留めておくと良いかもしれません。 最初に感じた疑問はとても大事なことが多いのです。
1: 内容を少くして進度を遅くして欲しい。 | 5 |
2: 進度は速くして内容を多くして欲しい。 | 3 |
3: 教科書をとばし過ぎ。 | 1 |
4: 進度内容ともに適当。 | 15 |
「5:進度内容ともに適当。」が多く、「1:内容を少くして進度を遅くして欲しい。」と、 「2: 進度は速くして内容を多くして欲しい。」は、あまり変わりませんでた。 しかし、1のレベルの所で、半数近くの人が「2:少し難しい。」を選んでいる以上、 内容を減らして説明をたくさんするしかないと思うのですが、如何でしょうか。
1: 今より詳しくして欲しい。 | 6 |
2: 今より省略して速く進んで欲しい。 | 0 |
3: 現状で適当。 | 18 |
過半数の人が、「3:現状で適当。」を選んでくれ、 「1:今より詳しくして欲しい。」の倍以上います。 「少し難しい。」の原因を考えても、式変形より次の説明の方が問題がありそうなので、 式変形にかける時間は今まで通りにしたいと思います。
1: 分かり難い。 | 0 |
2: 少し分かり難い。 | 9 |
3: 分かり易い。 | 14 |
4: とても分かり易い。 | 1 |
「3: 分かり易い。」が「2: 少し分かり難い。」を上回ったので、それほど深刻ではありませんが、 1.レベルの「少し難しい。」の原因は内容よりも説明にあるはずなので、 次の5.の結果をよく考えます。
1: 論理的なギャップがときどきある。 | 0 |
2: 難しい所の説明が足りない。 | 6 |
3: 簡単な所に時間をかけ過ぎ。 | 4 |
4: ときどき記号の定義がないのが困る。 | 0 |
5: 式は追えるが概念的なことが分からない。 | 11 |
6: 結果に対する考察が足りない。 | 1 |
7: 図等の視覚的な説明が足りない。 | 2 |
8: 特にない。 | 5 |
「5:式は追えるが概念的なことが分からない。」がダントツですね。 以前はよく指摘されたのですが、最近言われなくなったので油断しました。 考察をもっときちんとやるべきでしょうね。 アンケートを集計するのが遅れて、今年はあと1回になってしまったので、 対応できません。 申し訳ありませんでした。
「2: 難しい所の説明が足りない。」も「8: 特にない。」を上回っています。 もう対応する時間がありませんが、「難しい所」にもっと時間をかけたいと思います。
視覚的な説明(ネット動画や図など)を増やしてください
以前アンケートを取ったとき、教科書のアニメーションは評判が良くなかったのと、 これ以上増やすと授業の説明とうまくつながらなくなってしまうので、 教科書のアニメーションは今がちょうどいいかなと思っています。 他の出来合いの動画もうまく使う自信がありません。 ただし、図は最後の考察の所で今はかくようにしていますが、 この部分をもう少し増やしましょうか。
大事なところと、そこまで大事じゃないところも説明が同じテンポ、 口調なので何が大事かわからない学生にとっては、大事な所、理解すべきところがわかりづらい
これは前にも何度か言われたのですが、ちっとも上手にできませんね。 とりあえず板書では色を変えて黄色で大事な部分を書いているのですが、 口調もテンポも変えるように頑張ります。
統計力学の全体の話の流れがいまだに見えてこない
全体的な流れは、最初に少しまとめて話すと良かったかも知れませんね。 「統計力学IIのおもしろさ」なんてやらずに、統計力学全体の流れを説明すれば良かったです。 最後に少し話しましょうか。 でも、試験前にそんな話をしても落ち着かないし、最初に話する方が効果的ですね。 来年の参考にします。
1: 字が小さい。 | 0 |
2: 字が大きすぎる。 | 0 |
3: 板書だけで説明なしでも分るように書いてほしい。 | 5 |
4: 大事な点が書かれていない。 | 0 |
5: 記号が読みにくい。 | 1 |
6: 板書は適当。 | 19 |
圧倒的に「6:板書は適当」が多いです。
板書はとても見やすいので大変助かります
板書は大変わかり易くありがたいです。 他の先生に見せてあげてほしいです。
ほめて頂いてどうもありがとうございます。 大学に早く来られている方はご存知かも知れませんが、板書の字の大きさがいつも不安で、 授業が始まる1時間ぐらい前に来て、黒板に番号を付けて後ろから見て、 字の大きさをチェックしています。 そうしたおかげでうまくいっているみたいですね。
1: 難しい。 | 5 |
2: 易しすぎる。 | 0 |
3: 条件がきちんと与えられていないことがある。 | 0 |
4: 難易度にムラがある | 1 |
5: 正解を配布すべき。 | 7 |
6: 効果的でないので止めるべき | 0 |
7: 添削をもっと丁寧にして欲しい。 | 0 |
8: 今のままで良い。 | 11 |
「5:正解を配布すべき。」が多いですね。 全員配るのは大変なので、宿題をやった人にプリントを配るようにしましょうか。
もっと易しくしてほしいです
1番が基本的な問題で、2番が難しいようにしているのですが、1番から難しいでしょうか。 2番は興味があれば解いてもらう問題で、解けなくても全然問題ありません。 もう1問増やして、それはもっと簡単な問題にすると言う手もあります。 しかし、これ以上問題を増やすとTAの人が大変なので、ちょっと難しいですね。
家にパソコンがないので
インターネットを家で閲覧できないので配布してほしいです
基本的には自分で解いたのを提出してもらえば、添削して返すので答えが分ると思います。 でも、宿題を提出した人には模範解答を配りましょうか。
1:とても難しい | 2:難しい | 3:適当 | 4:簡単 | 5:簡単すぎた | 6:興味が持てた | 欠席 | |
はじめに (4月11日) | 0 | 0 | 13 | 6 | 1 | 1 | 0 |
復習: フェルミ・ボーズ分布 (4月18日) | 0 | 4 | 16 | 2 | 0 | 0 | 0 |
9 状態密度計算 (4月25日) | 1 | 5 | 13 | 3 | 0 | 0 | 0 |
9 熱力学量の計算 (5月2日) | 2 | 8 | 11 | 0 | 0 | 0 | 1 |
9 低温展開 (5月9日) | 5 | 10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 2 |
10 ボーズ-アインシュタイン凝縮 (5月16日) | 1 | 8 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 |
「1:とても難しい」と「2:難しい」を合わせた数はダントツで「9 低温展開」が多かったですね。 去年もこの辺りが評判悪かったのですが、「1:とても難しい」は0だったので、 今年の方がひどいですね。 時間も去年より多くかけたのに残念です。 やはり説明の仕方が問題だったのでしょうか。
1: 音が小さい。 | 0 |
2: 音が大きすぎる。 | 0 |
3: マイクは不要。 | 1 |
4: マイクは適当。 | 22 |
圧倒多数が「4:マイクは適当。」でした。
声が小さいのにそのまま授業する先生の方が多い中で マイクを使ってくださっているのはとてもありがたいです。
マイクは必須です。ありがとうございます。 自分では声は小さくないと思っていたのに、数年前にマイクを使えと言われてショックでした。 でも声にメリハリをつけるのが苦手なので、 マイクを使わないと声は聞こえても頭に入りにくいというようなことがあるようです。 もっとも単純に声が小さいだけかも知れませんが。
声が別の場所から聞こえてくるので若干違和感があるスピーカーを前におく方が良いでしょうか。 しかし、もともt後ろに人が聞こえにくいと困るので、マイクを使うのですから、 やっぱりスピーカは後ろに置きたいです。
1: 教科書の式は板書しなくて良い。 | 1 |
2: 式はすべて板書して欲しい。 | 4 |
3: 教科書にもっと密着して欲しい。 | 4 |
4: 多少離れても良い。 | 8 |
5: 教科書にある事は全て説明が欲しい。 | 0 |
6: 解り易い所は説明しなくても良い。 | 1 |
7: 説明を教科書と変えないで欲しい。 | 0 |
8: 書いてない事はやらないで欲しい。 | 1 |
9: 授業との対応をはっきりして欲しい。 | 3 |
10: 今のままで良い。 | 7 |
「4: 多少離れても良い。」と「10: 今のままで良い。」が多かったです。
1: 不要。 それ以外に時間をかけて欲しい。 | 1 |
2: あっても良いが、もっと短く。 | 8 |
3: もっと具体的に。 | 2 |
4: もっと長くして欲しい。 | 0 |
5: 適当。 | 12 |
「5:適当。」が一番多かったです。
1: 小テストは良い。 | 2 |
2: 小テストは止めて欲しい。 | 0 |
3: 期末試験も止めて欲しい。 | 3 |
4: 宿題を評価して欲しい。 | 3 |
5: レポートが良い。 | 7 |
6: 今のままで良い。 | 14 |
2/3の人が「7: 今のままで良い。」でした。 「1: 小テストは良い。」が2人しかいなくて寂しいですが、 「2: 小テストは止めて欲しい。」は0なので、後2回する予定は変えません。
テストが苦手なので、他で評価する部分がほしい中間テストや期末テストだけでは、そのときたまたま調子が悪いと駄目なので、 チャンスを複数にするために小テストをすることにしたのですが、 それでも苦手なことには変わりませんか。 宿題を採点しようかとも思ったのですが、どうしても写す人とかがでてきて、 今のところ筆記試験以外に良い方法が思いつきません。 1回のテストではなくて、何回かに分割するということでも駄目でしょうか。 そういう意味では、小テストの配点をもう少し多くした方が良いのかも知れません。
1:非常に不満。 | 2:不満。 | 3:まあまあ。 | 4:満足。 | 5:非常に満足。 |
0(0%) | 4(17%) | 4(17%) | 14(61%) | 1(4%) |
私が「統計力学II」を担当して始めて「4:満足。」が過半数越えました。 ぱちぱち。 ただし、 「5:非常に満足。」は1人しかいないので、喜んでばかりはいられませんね。
問題意識や目次は今やってることがはっきりしてすごく助かります。 授業に熱心なところがすごくうれしいです。
ほめて頂いて、ありがとうございます。 問題意識や目次は、絶対必要という人もいるし、 しかしだらだら時間をかけてやると肝心な部分が短くなってしまうので、バランスが難しいです。 でも「すごく助かります。」と書かれるとすごくうれしいですね。
「授業に熱心」もありがとうございます。 こういう風に言ってもらえると、こちらこそうれしいです。 これでも以前に比べて、かなり手を抜いているのです。 以前は熱心にやりすぎて他のことがあまり出来なくなり困りました。 特に研究があまり進まないと、良い授業も出来なくなると思うので、 今は授業の準備はほどほどにしています。
統計力学の考え方にいまだに慣れない。 自分で本を読んだりするのだが、いまいちピンとこない。 特に理論を問題にどう適用していいかがわかりにくいし、理論もよく分からない
「自分で本を読んだり」されているようなので、興味はおありなんでしょうね。 本当は講義を聴いていピンときてもらうのが一番良いのでしょうが、 そんな講義ができなくて、すみません。 「1.レベル」の所でも書きましたが、ピンとくるためには、1. 問題をたくさん解く、 2.自分の疑問を時間をかけてとことん考える等が有効です。 さらに、本を読まれたりするそうなので、ガイダンスで挙げた参考図書のうち、 統計力学 (田崎晴明) をもう1度挙げておきます。 著者の田崎先生自身がピンとくるまで統計力学を考えられ、 かなり詳しい説明をかかれているので、考えるヒントにはなると思います。
目標、目次、〜などの導入部の時間がいつも少し長すぎる気がします
これも頭の痛い問題です。 解決策として、目標と目次をプリントにするというのがあるのですが、 これだけプリントにしてもばらばらになって保管しにくそうだし、難しいですね。 おそらく、「目標」が特に長いような気がします。 なんとか「目標」を短くして、板書でも時間をかけないようにしていきます。