- 今回は、はじめてということもあり、
内容をどれくらいのレベルにして良いか分からず、難しすぎた。
したがって、内容を精選し、例を踏まえて詳しく説明すべきだった。
-
1日単位の目標をできるだけ絞り、
それだけは分かるように準備すべきだった。
とにかく今回は、目標が難しく、欲張りすぎたので、
ほとんどの人がついてこれなかった。
-
授業の組立ては、当初、説明->例題->類題->宿題を考えていたが、
皆がわかっているとしていたことが案外分かっていなかったので、
説明に時間が取られ、類題はほとんど出来なかった。
目標に応じて、説明と例題を有機的に組み合わせる必要がある。
また、授業中に問題を解いてもらう場合でも、
出来るだけ簡単な問題でないと解けない。
解答を授業中にするのは時間的に無理なので、
回収してTAの人に添削してもらうのが良い。
いずれにしろ、その日の目標に到達するのに最も良い方法を考えるべきだ。
-
統計力学Iは、教科書の7章をきちんと理解している人が少なかった。
もう少し担当者と相談すべきだった。
1時間取って説明したが、来年も必要だろう。
-
量子力学の授業との整合性が問題だと思う。
最低限、スピンは、統計力学IIが始まる前に終わっていて欲しい。
同種粒子の量子力学も出来れば終わっている方が望ましい。
角運動量も詳しくやるのは量子力学IIらしいが、
これは私の考えでは、必修の範囲に含めるべきだ。
-
バーチャルラボラトリーの使い方が、うまくいかなかった。
目標を達成するためには、どうすれば良いかという観点で、
使い方を良く考えるべきだった。
-
板書はもっと多く書いても良かったようだ。
符号などの細かいミスをなくすべきだった。
教科書に載っている式は、省略したが、きちんと書いて欲しいと
アンケート(その一)
に要望がでた。
重要事項は、口で言うだけでなく、板書して欲しいというのもある。
アンケート(その二)
には、板書のスピードを問題にした人がいたが、
これは難しい問題で、徒に速くすれば良いというものでは無い。
板書を速く書き上げ、皆の様子を見て進めるのが良いようだ。
-
プリントについては、図を載せて欲しいという人が
アンケート(その一)
に多くいたが、
アンケート(その二)
では、少なかった。
できるだけ図は、プリントに載せるのが良いようだ。
-
宿題は、効果的だったようだ。
ただ後半は、提出する人が減るので、TAの仕事を考える必要がある。
それから、後半は、問題を 2 つにしたが、どちらしろ、
成績の評価にはしなかったので、多くしても問題はない。
最も改善すべきだったのは、問題の難易度にむらがあったことで、
前半が酷く、後半は少し改善されたようだ。
-
宿題の解答は基本的には配布せずに、
wwwで取れるようにするのが良い。
配布してしまうと自分で解かなくなってしまうので、
wwwに載せてすこしでも手間が必要な方が良い。
しかし、必ずwwwに載せるようにすべきだ。
-
予備日は、質問の時間にしたが、
難しい所をもう1度説明する方が良かったかも知れない。
-
ホームページは、見ている人が多数なので無駄とは言えないようだ。
ただ、まったく見れない人や、
見れても印刷できない人がいることを考慮すべきだ。
-
質問を成績の評価にしたのは割と良かったようだ。
多くの人が出してくれた。
ただ、毎回解答するのが大変で、
あまりに時間が取られ、授業の準備をする暇がなくなってしまった。
そこで、かなり厳しく評価したが、
評価を甘くするかわりに、
電子メールでしか受け付けないとすれば、かなり手間は省けたはずだ。
-
質問の回答は時々配布したが、紙の問題もあるので、少し考えた方が良い。
-
成績の評価は、最後に一括して試験をするだけでなく、
何か他の方法を考える方が良い。
中間テストと小テストが考えられるが、
中間テストが今回と同じ手間で、効果的かもしれない。
小テストは、アンケートでは、それほど嫌がる人がいなかったので、
実際やれば効果的だと思うが、採点が大変だし、授業時間が取られる。
-
教科書の扱いをもう少し考えた方が良かった。
すくなくとも、最初にどのように扱うかを明示すべきだった。
授業中でも、今説明しているのが教科書の内容なのか、
違うのかをはっきり言うべきだった。
-
個々の内容では、7章の復習がわかりにくかったようだ。
当初予定していなかった内容で、しかも、難しいので、説明を失敗した。
よっぽど工夫しないとだめだ。
特に宿題を例題として授業中に説明し、別の問題を宿題にすべきだった。
-
ボーズ-アインシュタイン凝縮は、極端に難しかったようだ。
これは、説明の仕方というよりも、内容のレベルが高すぎた。
統計力学IIの内容を逸脱している。
もっと、大事なことを絞れば、説明も分かりやすかったと思う。
|