減衰振動

テキスト p37〜

ここでは減衰振動の振舞を見てみます。

減衰振動は身近な運動です。要は次第にゆれが小さくなっていく振り子の運動なので、例えば、振り子、ブランコ、ドアの挙動、バネの振動などいろいろな場面で見かけることができます。

減衰振動の方程式

減衰振動は下のような方程式で表わせます。難しく見えますが、単にばね振り子の式に、抵抗の項が加わっただけです。

equation 4-9
(4.9) 真中の項が抵抗の効果

パラメーターについて

この方程式の解は、パラメーターの値によって3つの解が存在します。

κ2 > ω02のとき(抵抗が強いとき)
変位はゆっくりと減衰してゼロに減衰していきます。
κ2 < ω02のとき(抵抗が弱いとき)
変位は振動しながら減衰していきます。
κ2 = ω02のとき(臨界制動のとき)
上の二つのちょうど境目の状態です。このとき一番早く減衰します。

シミュレーション

それでは、この方程式を実際に解いてシミュレーションしてみます。

「Graph」は時間を横軸に変位を縦軸に取った解の様子、「Simulation」は単純にバネの動きをシミュレート、「Door」は、バネ振動の変わりにドアを模した図でシミュレートした様子です。各パラメーターは下の表のようになっていますので、いろいろな場合を試してみてください。

なお、「graph」ページには比較のために普通のバネ振動(Harmonic Oscillator)を表示してあります。周期や、減衰の度合いについて比較してみてください。

パラメーター説明 減衰振動(初期値)臨界制動非周期的減衰
m質量
ω0振動周期
κ抵抗係数 0.20.82
init y初期変位
time計算する時間

return