この本は、すごいです。 人間が苦しみに直面した時、どうすれば良いかを科学的に考察しています。 科学的なので、著者個人の感想や意見が書いてあるわけではなく、 著者の経験による「アドバイス」というわけではありません。 逆に、科学的な手法を使うことで、問題を普遍的に扱うことに成功しています。 つまり、これまでの多くの本にあったように、著者の独断と偏見で書いてしまうと、 著者が実際に経験した限られた問題には使うことは出来ても、 一般的には役に立たないわけです。 それを乗り越えるには科学的方法が最も有効だとこの本は示しています。 ただし、ここで言う科学というのは、人文科学を指しています。 この本自身は人文科学的な方法で「いきがい」に迫っているわけですが、 これを自然科学的な方法で取り組むとどうなるかなとこの本を読んで思いました。 というわけで、方法についてあまり物理とは関係がないのですが、 大学にいる人に、少なからず関係していると思うので、紹介したいと思います。 このノート自身は、私のメモなのですが、 それでも、何か苦しみに直面している人に、参考になればと思い、公開します。 以下は、目次の順に、要約が書かれています。 はじめに1. 生きがいということば2. 生きがいを感じる心3. 生きがいを求める心4. 生きがいの対象5. 生きがいをうばい去るもの6. 生きがい喪失者の心の世界7. 新しい生きがいを求めて8. 新しい生きがいの発見9. 精神的な生きがい10. 心の世界の変革11. 現世界へのもどりかた |